横須賀二連戦。初戦は18:00開始のナイター。なので初日の日中、丸々スケジュールが空くことになる。じゃあ出発を試合時刻に合わせて遅らせて… という考え方もあろうが、やはり交通費掛けて行くからには時間を有効活用したい。というわけで、今年も昨年に続いて二年連続東京ドームで開催されている都市対抗野球の観戦。


今日の観戦場所は中二階のバルコニー席。プロ野球ならブルジョワシートなのだろうが、社会人野球なので2100円とお手軽な値段で観戦できる。ご覧の通り応援団のステージを見下ろして全容が目に入るので、最前列席は応援団パフォーマンス鑑賞席としても人気が高い。(youtubeでの都市対抗応援動画のほとんどはこのバルコニー席最前で撮影したものが上げられています)

今日は都市対抗応援風景の三大名物について書きたいと思う
(1)マスコット

ホンダ熊本のくまモン、JR東日本のsuicaペンギンあたりが有名だろうが、地域のゆるキャラ、自社マスコット、さらには同郷のスポーツチームマスコット等もうなんでもあり。今日は左から「秋田ノーザンハピネッツ」のビッキー、「ブラウブリッツ秋田」のブラウゴン、超神ネイガー、にかほ市マスコットのにかほっぺん。
余談ですが、野球部は当然自社組織、サッカーのブラウブリッツは元TDKサッカー部で現在も胸スポンサー、バスケのハピネッツは市民クラブですがこれまた胸スポンサーと全部TDKつながり。まあうちとか、北信(パルセイロ男女、グランセローズ、ブレイブウォリアーズ)のチームをまとめて支援するhoktoみたいなもんです。
(2)応援曲
今日確認した主な演奏曲(の原曲)
未確認中学生X
放課後ゲタ箱ロックンロール
仮契約のシンデレラ
ラブリースマイリーベイビー
金八dance music(ここまでエビ中[私立恵比寿中学])
十戒(中森明菜)、誘惑(Glay)、藤あや子(角館市出身)
何で秋田でご当地でもないアイドルがこれだけ? とお思いかもしれないが、ラジオ番組のレギュラーをきっかけに秋田で昨年まで定期ライブを開催。またTDKのみならず明桜高校もエビ中の曲を応援曲に採用とそれなりに秋田との縁は深い。
中森明菜の十戒なんか応援曲になるのかよ、と思うのだがテンポ上げてコールが入るとそれなりにノレる応援曲になってるのです(下の動画1つ目を参照)
(3)応援リーダー、チア

TDKはとにかくこのマイクを手に持つ、リーダー氏の技量が卓越している。主にマイクリーダーの役割は二つあって
(1)コールの先導
(2)スタンドの空気・雰囲気を温め、終盤にはスタンド一体となる応援に持っていく
(1)は比較的想像しやすく。応援曲の中で選手名他をコールしてほしいところで「せーの」「みなさんいっしょに」「大きな声で」「もっともっと大きく」など先導することでコールの入れどころを明示。あるいはコールそのものをマイクで叫ぶことで、なんとコールすればいいのか即興で告知、指導。といった行為。
(2)はとりあえず印象に残ったフレーズをだいたいで再現すると
・大曲の花火より東京ドームを選んだ皆さん(本日開催らしい)
・東京都1000万に対してにかほ市2万。500倍の声出せますか
・選手の短評交えて的確に選手紹介
・(味方が四球を出して)これは戦略的な四球です。3アウトはどこからとってもいいんです
・(1-5と劣勢に)みなさんがどうしてネガティブなのか僕にはわかりません。だってこの後逆転して勝てばいいだけなんです。
とにかくユーモアとポジティブな発言で、スタンドと選手を後押しし、スタンドの雰囲気を冷やさない。

チアリーダーもスタンドに華を添える(この方たちの所属は…みたいなところはゲフンゲフンしておく)
そしてついにTDKの猛反撃が始まった。8回表無死からの連続四球が併殺で二死三塁になってから、タイムリーでまず一点。9回も二死無走者から2ランで1点差に、さらに同点の走者まで出てTDKスタンドは一体となって盛り上がる。
このクラスの会社が社会人野球部を持つ意義は、知名度なんてのはとっくに知れ渡っており、この一体感の醸成なんでしょうね。そもそも本大会に出れるかわからない、出れてもしょっぱい試合展開になるかもしれない。それでもこうなった時の一体感というのはお金じゃ買えない何かがある。

残念ながらTDKの反撃もここまで。4-5で鷺宮製作所に勝ちを譲る結果となった。それでもTDKの応援がかなりクセになったので、同好の士が上げている応援風景動画をここにもリンクしておきます。
最終回1点差に詰め寄りヒートアップする応援
全然試合のこと触れないのはよくないっすね。両軍本塁打で点を取りあった後は淡々とTDK小島-鷺宮竹丸の投げ合いが続く。
鷺宮竹丸は大学出身2年目、最速150キロのプロ注目左腕。今日は148が最速だったが、6回を被安打2奪三振8無四球の好投。細身だがプロに入ってもうちょっと体ができれば先発ローテも狙えるかといった印象。ドラ1はさすがになさそうだが3~4位あたりから現実味あるかね。
6回TDKが継投を失敗して1-5まで引き離されてしまうが、最後また4-5の一点差まで追い上げたのは、スタンドの応援でしょう。両軍とも救援が打たれたといえばそれまでだが、この先勝ち進んでいくためには、とにかく1回戦では投げさせて使える投手、使えない投手の見極めもしないといけないし…
あとは両軍ともに東京ドームのスタンドに平気でポンポン放り込む打者のパワー。プロ二軍とアマの違いはあれど、このパワーをオイシックス打線にも加えられないか。やっぱ野球の華はホームランです。
コメント