書評 #7-1 栄光のバックホーム(中井由梨子) 11/28劇場公開

阪神期待の若手としてブレイクしつつある途上、脳腫瘍という病魔に侵され、懸命の闘病及ばず若くしてこの世を去った横田慎太郎選手。この秋、本人の人生が映画化され劇場公開されるという。

映画『栄光のバックホーム』公式サイト

その底本として母親目線の「栄光のバックホーム」と、本人による「奇跡のバックホーム」 うち奇跡~の方は既読なので、今回は栄光~の方を読む。

野球選手だからとか有名人だからではなく、単純に前途ある若者が大きく羽ばたく前に早逝してしまうだけでおっちゃんは悲しい。なので、予告の40秒映像を見るだけでかなりグッとくる。これは劇場に行って観れるものなのか? いいおっさんが人前でボロボロに泣いたら、それはみっともないなあ… どっかの配信まで待つか。

そんな感情を入れて同書を読むと、だいたいここで泣かせに来るな、ここが最大の盛り上げどころだな、というのが読めてくる。さて、これだけ事前に情報を入れておいて、それでも実際に見た時こらえられるかというのが次の課題。

決して横田選手、ならびにご家族、そして一連の著作が「お涙頂戴」ものだといってるわけではないですよ。必死に生きた結果が自分の心を打っているのだと思います。また映像作品として世に出すからには、どこか「人の心を強く揺さぶる」ものにしないと、あまり意味がない、とワシは思います。

と横田選手と合わせて思い出す件もあるので、そちらは後編#7-2

コメント

PAGE TOP