球場の歩き方 #5-3 ベーマガ 野球の桃源郷?

確かにこの球場の雰囲気はいい。見渡すと一面山に囲まれ(ところどころ冬季はゲレンデとなる地肌が見えます)、ファン一人が頑張る楽天の応援はこだまとなって返ってくる。これは山というよりスコアボードに音が反射してやまびこのように聞こえてるだけだが。 

そして、常連に加えて地元野球少年が自然発生的に応援に加わり、スタンド全体が一体化する素晴らしい雰囲気。つい感動のあまり、

これが地域に根差すオイシックス球団のあるべき姿だよ

と話が飛躍しまいがちだが、ただ

普段野球を見慣れていない少年たちが自然発生的に応援に加わる

というのは、こっちが作り上げた物語に勝手に当てはめているだけなのかもしれない。新潟県だけで見ればホームエコスタ、さらにサブホーム悠久山からも遠く離れた奥地ということになるが、東京視点で見るとこちらの方が新潟県の入り口になるのです。例えばベルーナドームだったらそれこそ車で3時間ほどで着いて、新潟市内より1時間以上近い。だからもしかするとこちらの野球少年の方が「野球観に東京に連れて行ってもらった」みたいな比率は高いのかも

同じノリで群馬県太田市に本拠を構えるBリーグ「群馬クレインサンダース」は、最新設備を備えたアリーナでもって新潟県や埼玉県までも集客エリアとして考えているとのこと。たしかにもう最新でないアオーレでB3の試合を見るよりか、ショーアップされた最新のアリーナでトップカテゴリの試合を見る方がよいという考えもあるね。

NPBが12球団、現行本拠地のまま一向に拡張の気配がないのは、市場とかアクセスの問題もある。ただそれよりも、日本の人口比にして95%(いやもっとか?)の人はデーゲームで日帰り可能、ナイターにしてもかなり遠くまで宿泊なしで帰宅可能なので、人口のカバー率としてはこれで十分と判断しているのかもしれない。

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