
今日はここから
「メイトーホームランバーパノラマテラス」
ライト外野後方のテーブル付きテラス席。位置的にぴったりな「ホームランバー」でおなじみのメイトーとネーミングライツ契約を結ぶ。
千葉の弟宅訪問の恒例行事なのだが、弟とどこかに試合を一つ見に行くことになってて、たいていは西武ドーム。普段は普通の内野席なのだがいつも同じじゃ面白くなかろう… ということでファンクラブの事前抽選販売時にいくつか変わった席を申し込んでおいた。


あたってもうた…
一応土日の両方に申し込んでおいて当たった方に行く、という目論見だったのだが、たかだか一回の申し込みで当たるんだからワシがラッキーだったのか。それともさほど(西武球団に)人気がないのか…
それでも他球団のチケット事情を見るにつけ、この球団のファンでよかったなとはつくづく思います。それはここ数年の話ではなく40年も前、ワシがファンになったガキの頃から。
・会費2000円でホーム西武球場はおろか、後楽園(東京ドーム)他ビジター試合まで全試合無料入場できた「友の会(中学生まで)」
・2口分6000円を払えば、実質12枚分の入場券になった「後援会(高校生以上)」
・そして今のファンクラブも会費以上のチケット引換券がもらえて、変な引き換え制限もなく確実に元が取れる。
こんな環境で育ったので今のプロ野球のチケット事情(主に価格)を見るにつけ「正直そこまでしてプロ野球ってみるもんかあ…(いつかバブルはじけるぞ)」とは常々思ってる次第。
まあチケット代が安いから、入手しやすいからファンになるという理屈でもないので、その辺大変な球団のファンの方はいろいろ頑張ってください… としか申し上げることはないです。

話が飛んだ。というわけで今日はテーブル付き席なので買ってきた食べ物を大きくテーブルに展開。飲み物もホルダーに収めて優雅に野球観戦を楽しむ。

さて試合。序盤に先頭西川が長打で出塁。3番新人の渡部聖がタイムリーで返すという展開が二度。これで西武2-0とリード。西武先発渡邊勇も6回まで2安打と抜群のピッチング。しかし7回疲れで制球が甘くなり6番頓宮を歩かせ、続く7番中川にも2-0からストライク取りに行ったところを狙われ、レフトスタンドに同点2ランを放りこまれてしまう。
それでも7回は渡邊が立ち直って、8回は高卒3年目今年から一軍定着の山田陽翔、9回は甲斐野が必死に抑えてあとはサヨナラ勝ちを待つだけですよ。
一死から6番外崎が安打で出塁。ここから西口‐岸田両監督の詰め将棋張りの駆け引きが始まった。まず元山が送りバント、二死二塁。8番古賀に代わって代打平沼。オリックスベンチは申告敬遠を選択。すると9番滝澤にも続けて代打。小柄ながらがっしりした体躯の男がベンチから姿を現す。切り札中村剛也の登場である。
カウント2-1からの4球目。中村独特の軽い感じのスイングから放たれたライナーが左中間を割った瞬間、球場全体が爆発した。ライオンズ今季初のサヨナラ勝利。3月中旬、ベルーナでのうちとの開幕戦でのーんびりとマイペースで調整していたベテランが、一か月後きっちりこんな大仕事を果たしちゃうんですよ。プロで24年も飯を食ってきた男の経験は伊達じゃない。
西武側から見て平沼、中村の代打順は当然だろう。逆に中村から出したら申告敬遠されて「バカじゃね」で終わるところ。本日安打を放っている滝澤に期待しすぎたり、延長の守りを考えたりせず、出し惜しみせずに中村を出したのも西口監督の勝負勘が冴えてた。
逆にオリックス側から見たらどうか。平沼敬遠は? 次中村が出てくるのは予想されるが平沼と中村どっちが怖いか?(前対戦で平沼に痛いところで打たれた、というのも伏線だったらしい) あるいは滝澤はそのまま打席に送られると予想したか。あるいは中村をマチャドが抑えるかどうかが今日の勝負の胆で、ここを切り抜けたら駒を使いきった西武に対して延長戦で圧倒的に有利に戦えると判断したのか。
ここら辺の勝負の綾も今日は面白かった。

源田選手の欠場で最近スタメン出場が多い滝澤選手。この写真の後ヒットを放つ。

猫×牛の異種カップル

プロ24年目。すっかり悟りを開いたベテランはヒーローインタビューでも独特の「中村節」を連発。
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