多摩さんぽ #1 西武多摩川線

ジャイアンツタウン二日目。試合開始は13時だから、まあどっか寄るというよりはちょろっと大廻りして球場に向かう。

宿をチェックアウトして荷物をロッカーに預けると、球場とは反対側、北に向かって歩きはじめる。程よく歩くと橋に差し掛かる。

多摩川を横断。

googleでいろいろ地図を見ていると南多摩駅の真北、1キロぐらいのところに西武多摩川線の是政(これまさ)駅があるのを発見。多摩川線はまだ乗ったことがないので乗りつぶしておくのもよかろうと目星をつけておいた。時刻はざっと午前9時。本日も予想気温は30度を超えているが、まだ暑くなる前なので何とか歩ききった。

多摩川を渡って橋のたもとにある是政駅。

ホームはわずか一番線のみとこじんまりしている。

改札もご覧の通り、簡易IC改札。こんなのが全線に設置されてたら(タッチしたふりで)全然ただ乗りしまくりじゃん、と思うかもしれない。終点の中央線との乗換駅武蔵境はちゃんとした自動改札で、利用のほとんどは武蔵境下車なので、これでだいたいはカバーできているのだろう。

やってきた電車も西武鉄道内で一番古株車両。塗装は系列の伊豆箱根鉄道のカラーにしてある。すれ違う電車ごとに西武の過去のカラーリングが施されていて、遊び心がある。

ご覧の通り西武の他路線とは完全に離れ小島。JR中央線と唯一線路がつながり、車両の大規模検査の時はJR経由で西武の本線に車両を送って、西武の工場で検査している。

微妙な路線である。JRとの乗り換えも吉祥寺や三鷹でなく武蔵境。武蔵境以外は他鉄道と接続することもなく、多摩川も超えることなく終点に至る。完全ワンマン運転化や、上述の通り簡易IC化等やれる経費削減策はほぼやりつくした感あり。かといって廃止してバス化できるかといったら、無理なくらいの乗客数はある。

かつては延伸計画もあって、北は西武池袋線ひばりが丘方面へ。西武池袋線、新宿線と連絡する。南は多摩川を渡って多摩ニュータウン方面へ。どちらも建設できていたら東京西部の鉄道事情は大きく変わっていたろう。

全長8キロ。6駅。全線単線。さほどスピードも出さず、14分かけて是政と武蔵境を結んでいる。本数も早朝深夜を除いて12分おき毎時5本とわりかし便利。バスよりははるかに便利な交通機関ではあるが採算性が… といった路線。

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